魔法少女の行く先
魔法少女になって敗北するお話(ネタバレ)
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①
「僕と契約して、魔法少女になってほしいぽよ!」
「はぁ?人形が喋ってる…疲れてんのか俺…」
「ところがどっこい!これが現実!今なら無料で魔法少女になれちゃうぽよ!」
目の前に浮かんでいるのは丸っこい人形。
愛くるしいその姿はアニメに登場するようなマスコットの様。
唐突に部屋の窓を突き破って突入してきた謎生物に呆然とするしかない。
「今この街には危機が迫っている。君は迫りくる悪と戦うしかない。戦うことでしか生き残れないぽよ!」
「そういうのって選択肢とかあるもでは?」
「納期が近いからね。仕方ないね。上司から怒られちゃうぽよ」
妙に人間臭いことを言うマスコットである。
口調もブレている、とにかく仕事が雑い。
よく見ると目の下にクマがある…徹夜明けだろうか。
「完全週休二日だし、フレックス制もあるから。働き方改革も導入しているぽよ」
「どう見ても嘘じゃねーか」
「……(にっこり)」
「なんか言えよ」
謎生物は無言でステッキを出現させた。
(体が…)
ステッキが振るわれた次の瞬間にはもう体の自由は無かった。
いつの間にか手にはペンを握っている。
「ちょっとサインするだけだから…」
「無効な契約じゃないですかね?」
「魔法の契約書は法律の対象外だからセーフ」
周囲にあふれる光の粉。溢れんばかりの閃光を発しながら男の体にまとわりついていく。
そのシルエットがどんどん女の物から男の物に変化する。
やがて光が収まると現れたのは全裸の少女であった。
「うんうん!かわいくなったね!僕の目に狂いはなかった!」
「これが…俺…?」
「おっ!お決まりのセリフも完璧だね!」
謎生物によって出現した鏡。映った自分の姿に面影はない。
目につくピンク色の髪。肩のあたりで揺れている。
体格は中学生ぐらいだろうか…それにしてはやけに胸が大きいような気がするが…。
美しいというよりはかわいい。そんな言葉が似合いそうな少女にされてしまった。
「服は用意しておいたから」
「…これ着ないとダメ?」
「その服以外は着ると自爆するから。気を付けてね」
ふんだんにフリルが付いた白の下着。赤い小さなリボンが可愛さを引き立てる。
(いけないことをしているようだ…)
余計な想像をしないようにしながら足を通す。
ブラに胸を合わせる。
「ひゃっ…」
漏れ出たのは女の子の悲鳴。自分が改めて女になったことを実感する。
「後ろは着けてあげるよ」
下着姿の自分の姿は、なんだか裸よりも恥ずかしく感じた。
ピンクと白のドレス。胸には乳袋ができている。神戸屋の制服のような感じだ。
全体に可愛らしいフリルが施され、短いスカートが広がって下着が見えてしまいそうになっている。
鏡の中の少女は白のソックスに赤いローシューズを履く。
頭に赤いリボンを取り付け、おもちゃ屋で女児向けに売ってそうなステッキをその手に持つ。
「似合ってるじゃないか。そんなに恥ずかしがることないぽよ!」
「…もしかしてなんか細工した?」
「私は何もしてないですよ。ただちょっとその服には仕掛けがあるだけで」
鏡の中の自分の姿。顔を真っ赤に染めて羞恥に悶えながらも…嬉しそう。
(恥ずかしい…でもかわいい…脱ぎたい…でもこのままの姿でいたい…)
魔法のドレスは見たものに強烈な《かわいい》という感情を埋め込む。自分がその《かわいい》対象になれていることに幸せを感じてしまう。
やはり恥ずかしくなって服を脱ごうとするが、麻薬のような依存性に打ち勝てない。
自分が変えられているのはわかっている…しかしどうしようもない。
(いい感じに馴染んだね)
その傍では愛くるしいマスコットが笑みを浮かべていた。
彼本人は自分の精神が男とでも思っているのだろうが…手を胸元で合わせ、涙を浮かべながら変わりゆく自分に怯える姿。完全に弱弱しい少女のそれである。
精神の表層はまだ男だけど…深層心理は女の子。
このドレスは本人の気付かぬうちに女の子の心を植え付ける。
「さぁ!敵はすぐそばまで迫ってる!」
「えっ……あ…あぁ…」
我を取り戻した魔法少女はマスコットに手を引かれるままに飛び出した。
②
「ところで敵ってなんだ?」
「身近に潜む化け物たちのことさ。化け物を粉砕することが君の仕事…あいつだ!」
「安藤じゃねーか!本当に身近だなおい!」
夜の道路に立っていたのは知人の安藤。隣の家に住んでいる男だ。
耳から触手が延びている。口から涎を垂らし白目を剥いて立っている。
「寄生されているぽよ!このままじゃ母体が危ないぼよ!」
「どうやったら助けられるんだ!」
「簡単ぽよ!オナニーするんです!」
今なんて言った?
「聞こえなかったぽよか?今すぐここでオナニーを…」
「いや聞こえているが…意味が分からんのだが?」
「魔法少女の性的エネルギーが必要ぽよ。絶頂した時のエネルギー波で倒すぽよ!」
くそっ…やるしかないのか…
恐る恐るスカートの下に手を伸ばす。
ピクッ
ちょっと触れただけなのに…あまりに敏感すぎて驚いてしまった。
割れ目に沿って指を添わせる。体の中から頭の中まで不思議な感覚。
(こんなに敏感なんだ…)
もっと感じてみたい…性欲はもう隠しきれない。
愛液が溢れるのが止まらない。指が湿るどころか太ももを伝って垂れてしまっている。
「こ…こうか…?」
パンツの上から割れ目を刺激するが、どんどん体が発情するばかり。いい…でも満足できない。
もどかしい…
「パンツを脱ぐといいぽよ。少し中に指を入れて乳首のようなものを摘まむぽよ!」
発情してお花畑になった頭に声が響く。ここが外である事も忘れ、下着を脱ぎ…。
「んぇっ⁉」
全身に甘い衝撃。
(なんだ…今の…もう一回…)
「ふぇっ⁉あっ⁉」
知識では知っていたクリトリス。その甘い快楽に虜になっていた。
「気持ちいでしょう?」
「うるひゃい…」
そう言いながらも手は止まらない。体がこの刺激を欲していて仕方ないのだ。
体がオナニーに屈服してしまっている。
ビクッ
「~~~~~~⁉」
やがてため込み切れなくなった快楽が体の奥で爆発した。
思考も全て吹っ飛ばされ、何もわからなくなる。幸福と満足感と快楽と幸せなどを混ぜ込んだ感情でいっぱいにされてしまった。
甘い余韻に惚けていた時であった。
突然手足が拘束される。
「へっ⁉なに?」
「触手ぽよ!今の絶頂で倒しきれなかったんだぽよ!」
「やだっ…こわい…」
突然のピンチに心のメッキが剥がれ落ちていた。ドレスによって植え付けられた女の子の心が表に出てしまう。
触手の拘束する力は強くないが、弱弱しくなった腕では振り払えない。涙をこぼしながら暴れることしかできない。
ちくっ
「え…?」
首に巻き付いていた触手からの痛み。棘が刺さった時のような…。
効果はすぐに表れた。
「あーーー……・・」
「…大丈夫ぽよ?」
「なんかふわふわする…からだぽかぽか…」
「おーい?」
「えへへ…えっちにされちゃった…」
触手は少女を開放する。少女はその場に崩れるように座り込んでしまった。
焦点の定まらない瞳で自慰に耽る。垂れた愛液で指を濡らしながら甘い快楽に身を委ねる。
注入された媚薬に思考力を奪われていた。
「しょくしゅさんすごい…からだのちから抜けちゃう…」
「まさか…!エナジードレイン持ち⁉だから性エネルギー攻撃が効かなかったのか」
「うーん…もううごけないや…」
触手が少女の耳から侵入する。
触手は少女に語り掛け…まともな思考を喪失した少女はそれを受け入れてしまう。
「うん…わかった…きもちいいなら…いいよ…」
「その、大丈夫かい?」
「えっとねー…もっときもちよくするから…しょくしゅさんをそだててくれないかだって…」
「えっ…やばくね」
触手は少女の割れ目を開いた。
(どきどきしちゃう…はずかしいなぁ…)
脳裏で自分が犯される姿の妄想が止められない。
(本当は男なのに…こんなの変かな…)
幾何の時間が経過して…
「あーあ。幸せそうにしちゃって」
触手に犯されていた魔法少女。
あれからひたすらに犯され続け、男が知るべきでない女性の快楽を徹底的に覚えさせられた。
徹底的な調教によって精液の味と匂いが大好きにされ、全身のどこを触れられても骨抜きになるようにされた。
もう発情が止まることはない。
「これどうしますかねぇ…」
「えへへ…」
彼女の子宮は触手に寄生されている。
幸せそうにお腹を撫でていた。
魔法少女は触手の苗床となったのだ。
発生した性的エネルギーの全ては子宮の触手に吸われ、代わりに強烈な母性を発生させる。
もう魔法少女としての力も使えない。
ただの苗床妊婦になってしまった。
「まさかいきなり敗北するとは…仕方ない…」
③
(ここは…病院?)
昔入院した際に見た天井。僅かに消毒液の自甥が漂う無機質な部屋。
「目が覚めたぽよね!一時はどうなる事かと…」
「俺…どうなって…」
「あれ?覚えてない?人格は修復したけど記憶はそのままのはずぽよ」
(俺は…負けたのか…)
目に映るのは無理やり着せられた魔法少女の服
触手に犯される自分の姿が脳裏にフラッシュバック…発情する体。
「流石にこんなに早く見捨てたら怒られちゃうからね。アフターサポートはしてあげるよ」
「えっと…どういう…」
「主には立場調整!君は最初から魔法少女だったことにしておいたよ。服装も含めて疑問は持たれないよ!」
「俺は男に戻りたい…」
「気が付いてるんじゃないかい?もう戻れないって」
病室のプレートに刻まれた名前。可愛らしい女性の名前。
その名前は自分の物…不思議とそう感じてしまう。元の自分の名前が別人のようだ。
「ひゃうっ…なんで…体あつい…」
「君のお腹の中の触手が性のエネルギーを求めているんだね。媚薬を流しているんだ」
「そんな…」
「大丈夫!この病院の患者の性処理を君の仕事にしておいたからね。一生暮らせるよ」
「…一生?」
一生発情した体で性処理をして暮らす?
そんなの…嘘だ…
「魔法少女の末路としては上出来なんだけどなぁ…あらゆる能力が一般人以下の君にとっては」
「他の仕事だって…」
「ずっと魔法少女の姿でいれば精神が汚染される。そのうち喜んでやれるさ」
頭が回らない…これからどうなってしまうのだろうか。
ただ…今はもう…限界だ…
「くっ…ふぅ…いくっ…」
「心は嫌がっているようだけど、体は正直だね」
「違う…これは…あっ!」
「盛大に噴き出しながら言われても説得力ないよ。顔も蕩けちゃってさぁ」
触手に教えられてしまった自分の弱いところ。自激するたびにびりびりしちゃうのに…夢中になって弄ってしまう。
でも絶頂はできない。胎内の触手の許可なくしては気持ちよくなることは許されない
「…せて」
「ん?どうしたんだい?」
「すっごくびりびりするのにっ♡育てるっ♡触手さん育てるからっ♡イカせてっ♡わたしっこわれちゃうからぁ♡」
もうそこにプライドなんてない。性の欲望に敗北した牝でしかない。
ただ必死に懇願する。この苦しみから解放されるなら何でもよかった。
「あっ♡アッ♡あ…ありがとうございますっ♡」
口から漏れる感謝の言葉。胎内の触手がひどく愛おしいものに感じてくる。
勝てないんだってことを叩き込まれる。
「やれやれ…最低限の説明義務は果たしたし僕はもう行くよ。次の魔法少女を探さないといけないからね」
もうその言葉は聞こえていなかった。
④
私の朝は早い。病院の起床時間よりも早く起きて着替える。
いつもと同じ魔法少女に変身。前はちょっと恥ずかしかったけど…最近はこの時間が好き。
自分が可愛くなれたことに心が弾む。
「~♪」
鼻歌を歌いながら目的の病室に向かう。この病室の患者さんは手が不自由なので自分で自慰できない。
だから…
「今日もよろしく頼むよ」
「はいっ♪」
朝立ちした勃起チンポを鎮めてあげるのが私の役目。
口とおっぱいで奉仕する。もうこの人の性器は熟知している。こうやって亀頭を舌で刺激すると…
「うっ…射すよ!」
口の中に広がる精液の臭い。口内に広がった精液を噛みしめる。
自分がたまらなく汚される感覚が…好き。
彼のものでいっぱいになった口を開いて見せつける。
「あー…」
「うん、飲み飲んでいいよ」
ごくっ
(おいしい…)
これが私の朝食。私の味覚はもうこれ以外受け付けない。
体の中を幸福でいっぱいにされてしまう。
朝食が終わったら他の人たちとのふれあいのお仕事が始まる。
動けない患者さんのベッドの上で腰を振る。患者さんが気持ちよくなるとなんだか私もうれしくなっちゃう。
唐突に患者さんから優しく抱きしめられる
あっ…優しくしないで…
優しくされちゃうと…愛おしくなっちゃう。患者さんのこと…大好きにされちゃう。
行為の主導権を奪われて…トロトロに溶けちゃう…私の仕事なのに…私の方が幸せになっちゃった。
夜はショーが開催される。
待合室の真ん中で自慰に耽る。入院患者の皆さんに痴態を観察される。
この催しは私が気絶するまで続けられる。
そしてまた朝が来て…同じ毎日が始まる。
私はもう抜け出せない。
最初は体が勝手に動いたりもしたけど…いつの間にか自分の意志で動いていた。
(これが私の幸せ…)
浅ましく気持ちよくなりながらそんなことを考える。
もっと早く魔法少女になっていればよかった。男に生まれたのが間違いだった気すらしている。
触手は少しずつ大きくなっている。生まれてくる日を心待ちにしてしまっている自分がいる。
幸せな生活。
魔法少女になって…敗北して…よかった…
消えゆく意識の中。心の底からそう思った。